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沖縄の七夕(旧暦7月7日) ~お日柄を選ばない日~ [琉球通信:OKINAWA journal]






沖縄の人々は年中行事だけでなく、引っ越しや海水浴など、なにをするにも「お日柄」を気にします。そんな沖縄でなにをしても許される、吉凶をを選ばない唯一の日が旧暦の七夕です。 「ヒーナシ・タナバタ(お日柄を選ばない日)」 と呼ばれ、結納や結婚、引っ越しなどの大きな行事のほか、日取りにさまざまな制約があるお墓の移転もOK。昔は墓での洗骨もこの日に行っていました。 沖縄の七夕は、「織姫と彦星」の星祭りの意味合いはなく、お盆に備えて墓の掃除をする日。里帰りの日を楽しみにカウントダウンしているご先祖を想像すると、墓掃除にも精が出るというもの。さっぱりしたお墓に花と水を供え、「今日は七夕です。一週間後のウンケーの日には、皆さんそろって家に帰っていらしてくださいね」と先祖に案内し、手を合わせましょう。 またこの日は「ナンカティダ(七日太陽)」と呼ばれる陽気の日。一年のうちで日差しが最も強いといわれ、かつては各家庭で衣類や本の虫干しも行いました。

『沖縄暮らししきたり読本 御願・行事編』 比嘉淳子著 双葉社 より引用

七夕は、織姫と彦星が、天の川を渡って、年に一度のデートをするという日です。
オリジンは中国で、輸入された後、日本用に修正されて現在のスタイルに至ります。
元来、中国での行事であったものが奈良時代に伝わり、元からあった日本の棚機津女(たなばたつめ)の伝説と合わさって生まれた言葉である。

七夕 -Wikipedia より引用

ヤマトゥ(内地)は、新暦の7月7日が七夕ですが、
沖縄は、旧暦の7月7日が七夕です。

沖縄の七夕は、織姫と彦星の、年に一度のデートの日じゃなくて、
一週間後に控えたお盆(旧盆)のための、お墓の大掃除の日になります。

沖縄のお墓は、亀甲墓(かめこうばか、きっこうばか)と呼ばれ、
ヤマトゥ(内地)のお墓とは、かなり様子が違っていて、大型です。
Okinawa_turtle_back_tomb.jpg

亀甲墓(かめこうばか、きっこうばか) -Wikipedia より引用

大型なだけに、お掃除やメンテナンスは、けっこう大変?
天候にもよりますが、一日で終わらなかった場合も考えて、
お盆(旧盆)の一週間前に大掃除をする(開始する?)のが正解~
(沖縄のお墓に関しては、これだけで別に記事が書けそうです)

【天の川のことを、沖縄の方言で「ティン・ガーラ」と言います】 (ティンジャーラとも言う)

「あまのがわ」よりは、素敵な響きだと思います(笑)

神谷千尋 ティンジャーラ
https://www.youtube.com/watch?v=ng24E_825vM
神谷千尋さんのこの「ティンジャーラ」(天の川)という唄は、
本来は沖縄の七夕とは無縁な、織姫と彦星のデートを連想させるような歌詞になっています。

ちなみに、この唄は、女優?大城美佐子先生出演の隠れた名作の主題歌です。

映画 「ゴーヤーチャンプル」 予告編
https://www.youtube.com/watch?v=puJIeFs6nio

時代の流れの中で、たくさんのヤマトゥ(内地)の文化が、
沖縄の日常生活に混入・混在しているのは、疑いようのない事実だと思いますが、

糸満を筆頭に、昔ながらの旧暦で、昔ながらのスタイルで、
日々のイベントを行なう地域が、まだまだたくさん残っているのも事実です。

PEACE








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