アブシバレー(畦払い) ~沖縄の旧暦4月14・15日~ [琉球通信:OKINAWA journal]
夏本番を前に、農作物がすくすくと成長する季節。そんな時期に作物を荒らす害虫を退治し、豊作を祈る行事がアブシバレー。アブラムシやネズミなどは、作物にとっては迷惑な存在。けれども彼らにも命があり、なんらかの役目を担って生きています。
この行事では、捕まえたネズミを単に殺してしまうのでなく、藁(わら)やクバで作った小舟に乗せてニライカナイへ送る儀式を行います。いまは子どもたちが虫を捕まえて海に流し、命の大切さを学ぶ機会としてアブシバレーを行う地域もあります。
また、この日からハーリー鐘がなるまでの期間は、
「ウミドメ(海留め)・ヤマドメ(山留め)」。
山や海に入ることが禁じられていました。これは琉球王府が定めたもので、この禁を破ると風害が起きると信じられていたとのこと。しかし真相は、この期間、漁や山の幸の収穫を控え、自然に任せることで、海や山の幸に大きく成長してもらうという意味があったそうです。
『沖縄暮らししきたり読本 御願行事』 比嘉淳子著 双葉社 より引用
アブシ:”畦”(あぜ、田畑の境目)
バレー:”払い・祓い”
「虫払い」って言ってます。
沖縄の行事は、地域によって開催日に多少のヅレがあったり、
内容も、若干違ってたりする場合があります。
絶対この日、ていうのがなければ、直近の日曜日に開催されることが多いです。
大きな流れに沿いながら、その地域ごとの諸事情によって、
特色というか違いが出ることになるのですが、
伝統行事を継承・存続させていくためには、多少の融通も必要かもしれません。
琉球王朝が定めた、「ウミドメ(海留め)・ヤマドメ(山留め)」というシステム、
非常に素晴らしいと思います。
自然を崇拝し、自然と共生し、自然からの恵みをおすそ分けしてもらうことで、
日々の暮らしが成り立っていくということを、よくわかってないと、
こういう発想は出てこないと思います。
(つうか、昔の人はわかってた?)
Vol.73 伊芸区アブシバレー
https://www.youtube.com/watch?v=3r5UoPBVJEE
自然の中の一つの生命体として、他の全ての生命体と共生し、
生命の大きな循環の輪を構成する、一つのパーツとして、
この星の上に存在するのが、人間本来のあり方なのでは、と僕は思ってます。
かつて、人間は、そういうポジションで、
この星の上に存在していた時代があったはずです。
【人は万物の霊長なんかじゃない】
いつから、そんな偉そうな存在になったのだろう…
(だいたい、万物の霊長ってなんじゃらほい?)
人間が万物の霊長たる根拠を教えてください。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12110100912
[Yahoo 知恵袋]
●しーぶん(おまけ)
ちなみに、こちらは「ビーチバレー」
ジャパンビーチバレーボールツアー2017 女子チームランキング No.1 西堀/草野
https://www.youtube.com/watch?v=-1NQsbiUM3U
PEACE
2018-05-19 07:42