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貝原益軒の『養生訓』より ~口数を慎むことの医学的効用~ [日々通信:DAYS journal]






『養生訓』貝原益軒):江戸、明治、大正、昭和、平成という五つの時代を超えて、三百年以上も読み継がれ、心身の”国民的健康書”として多くの人々の記憶の中に生き続けている。

『養生訓 』(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ)

貝原益軒著(現代語訳:城島明彦) より引用

ひょんなことから、貝原益軒先生の『養生訓』を読みました。
なななんと、江戸時代からの大ベストセラーとは知りませんでした(汗)
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『養生訓』 -Wikipedia より引用

300年以上も読み継がれているということは、
この国に住む人たちのDNAの中に、知らず知らずに刷り込まれている健康法?

確かに、読み進めて行くうちに、

「はいはい、はいはいはいはい、聞いたことある、あるある探検隊…」

な内容が、次から次へと、繰り返し繰り返し、金太郎飴状態で出てきます。

ですが、僕にとっては初耳の(勉強不足なだけですが)、
ものすごく衝撃的な教えがありました。
口数を慎むことの医学的効用
言葉づかいに注意し、無用な言葉は口にせず、言葉数を少なくすることだ。口数が多いと、例外なく気が減り、のぼせてしまう。元気がおびただしく損なわれるのである。言葉を慎むことは、徳を養うことにつながり、体を養生する道でもあるのだ。

『養生訓 』(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ) より引用

これには、驚きました。でも、思い当たるフシがたくさんあります。
いや~貝原益軒先生、ほんとうに、ありがとうございました。
よくぞ、書いてくださいました。

おかげで、僕の中に、新たな認識がしっかりと生まれました。
(いろんな意味で、口は災いのもと?)

まずは養生しなはれ
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貝原益軒 -Wikipedia より引用

これが、『養生訓』の真の実践者の理想の姿では?
と、ふと思ったので、ここにシェアしておきます。
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだをもち
慾はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろといい
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はおろおろ歩き
みんなにでくのぼーと呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい

宮沢賢治

PS.
ところがどっこい、そうは問屋がおろさない?
ノウハウを理解し、ゴールを設定しても、
そのとおりに実践できないのが、人間の愚かで弱いところ…

ダイエットは、全員成功するのか?
禁煙は全ての人が成功するのか?
わかっちゃいるけど、やめられない?

ネイティブ・アメリカン(どの部族かは忘れましたが)が、朝日に向かって

「僕を強くしてください」

と、祈る意味が、最近やっとわかりました。

【心の強さが、何をやるにも、一番重要なアイテム】

PEACE








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