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アイヌの「ウコチャランケ」とハワイイの「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」 [愛奴通信:AINU journal]






ウコチャランケ


【HTBセレクションズ】57年目の証言「アイヌ民族 萱野茂さん 平和への願い」
https://www.youtube.com/watch?v=YNJpLJ24EAQ

[4:48]
「ウコチャランケ」という言葉があって、

ウ=互い コ=目的 チャ=言葉 ランケ=降ろす

【すべて話し合いで解決する】

どんなに切れる刀よりも、どんなに大毒を塗った矢よりも、
大切なのは言葉だと思っています。

「ウコチャランケ」の精神を、もう一度世界中の人たちへ…

それと、自然をもっと大事にして欲しい。

萱野茂さんのお話:動画より書き起こし)

「ウコチャランケ」は、
お互いに、心の中の感情を、言葉としてこの場に降ろし、
公正に判断しようという、アイヌの問題解決システムです。

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写真は2008年の「先住民族サミット」

Photo by Toshi

 

ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)


ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)は、ハワイ語で、「心の洗浄。祈り、議論、告白、後悔、互いの補償と許しによって関係を整える家族会議」と定義される言葉。この言葉は、家族のあるいは個人の癒しの方法を指す言葉として知られる。

ホ・オポノポノ -Wikipedia より引用

伝統的な「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」というのは、
家族の中でピリキア(問題)がおこったときにする会議。
ハクと呼ばれるリーダーが、その場を仕切ります。
(家族の中の長老か、家族を良く知っている誰か)
そして、そのピリキア(問題)に関係している人全員が参加します。
まずプレ(祈り)をささげ、ハクが一人一人から話を聞いて行きます。
表面に見えているトラブルから本質的な原因を探っていき、
根本的な原因が見つかったら、その原因となる行為を行った側は許しを請い、
行われた側はその相手を許します。
最後にまたプレ(祈り)で会議を閉めます。
いったん「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」が終わったら、
二度とそのことを蒸し返さないのが絶対的なルールです。
完全に問題が解決がされていない場合は、
「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」を始めからやり直します。

(参考文献:『ハワイ式問題解決法ホ’オポノポノ』 E・ビクトリア・シューク

「ポノ(pono)」というのは「正しい状態」「あるべき状態」のことで、
「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」というのは「ポノにする」という意味。

この場合の「家族」とは、「オハナ(ohana)」 のことで、
「オハナ(ohana)」 には、実際の家族だけでなく、
家族同様のグループ・団体等も含まれます。

「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」を、個人で完結することができるように、
ハワイの人間州宝モナ・シメオナ女史が、1980 年代に創始したのが、
SITH(セルフ・アイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ)です。

僕は、アイヌの「ウコチャランケ」と、
ハワイイの「ホ・オポノポノ(Ho’oponopono)」は、
非常によく似たシステムだと思ってます。

結論を出すまでの、話し合いの最中の心の動き、が重視されているところは、
全く同じと言ってもいいかもしれません。

いわゆる、議会制民主主義の多数決で結論を出すやり方とは、
根本的に違います。

実は、議会制民主主義って、少数派の意見が通らない仕組みになってます。
多数派が、数的優位にものを言わして、自分達の都合のいいように、
容赦なく結論を出していきます。

議会制民主主義の政治は、グループの質よりも数の多い方が、
主流になってしまうシステムなわけで、
このシステムの性質が世の中をおかしくしてる要因の一つだと僕は思ってます。
(政治は、ただの椅子取りゲームになってしまってる)

民主主義 = 平等で自由

っていうのは、完全に嘘であり、我々の大半は、そのことに気づいてません。
(つうか、完全に洗脳されてます)

21世紀に突入し、この星の上では、
民主主義とタッグを組んだ資本主義経済というものが究極に発展した結果、
国家よりも、企業の方が権力が強くなり、人の命よりも経済が優先されるという、
わけのわからん世の中を作り出しました。
(いわゆる、バビロンシステム)

先住民族と呼ばれる人たちの持つ感性を、
今一度、見直す時では、と強く思う今日このごろです…
(え?もう手遅れちゃうかって)

PEACE








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