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海で穢れを祓う・沖縄編 ~旧暦3月3日浜下り(ハマウリ)~ [琉球通信:OKINAWA journal]






満ち潮の大きい秋の大潮に対して、春の大潮は引き潮が大きいので潮干狩りにぴったりです。昔から、砂浜を歩いたり手足を海水につけるだけで禊(みそぎ)ができる

といわれています。海に着いたらまず海水でウビナディをして

「これかれも健康でいられるよう、悪いモノから守ってください」

と祈りましょう。もともとは身の穢れを海に流す意味があり、大きく潮が引くこの日に流せば、はるか遠くまで流れていくそうです。

浜下り(ハマウリ)では、サンゴや海砂を持ちかえって庭にまくのも厄払いになります。庭だけでなく、墓や御嶽にも敷いてあるのを見たことがあると思います。

海は元来、魔除けや禊ができる場所。

『沖縄暮らししきたり読本 御願行事』 比嘉淳子著 双葉社 より引用

ウビナディ(お水撫で):中指に若水などを取り、眉間につける動作を3回行なう。

旧暦3月3日は、浜下り(ハマウリ)です。
沖縄では、女性たちがごちそうを持ち寄り、潮干狩りや海遊びに興じる日です。

海での禊は、ヤマトゥ(内地)では、黄泉の国から帰ってきたイザナギが、
筑紫の日向の阿波伎(あはき)の原(現・宮崎県宮崎市)の海で、
身体についた穢れを落とした話が有名ですが、
(その時に、たくさんの神様が生まれました)

沖縄では、海での禊と言えば浜下りです。

海には、不思議な力があると思います。
ハワイイでもマナと呼ばれていて、その不思議な力の存在は昔から認識されています。

天然浄化作用?というか、穢を落とす、祓う力は圧倒的に強力で、
人類は太古の世界から、そのパワーを知っていたし、使っていました。

ヤングな頃、波乗りに夢中だった僕は、
海の浄化作用というものを、僕なりには感じていました。
岸に向かって来る波の下を、一つ一つもぐって沖に出るわけですが、
その時に、波の力によって、一つ一つ悪いものが落とされていくような気がしてました。

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Surf stoked moms より引用

沖縄に引っ越してから、カヌーを漕ぐようになって、
海の持つ不思議なパワー(マナ)を、より強く感じるようになりました。

兎に角、元気になります(笑)

特に、朝の海の持つパワー(マナ)は強力です。

海の持つパワー(マナ)が結晶化したものが、だと思います。
塩は料理には欠かせない調味料ですが、
ヒヌカンさんにお供えしたり、玄関に盛り塩をしたり、
お相撲さんが、勝負の前に土俵を浄めるために撒いたり、
お葬式に参列した後は、塩でお浄めしたり…

海の持つパワー(マナ)が結晶化した塩は、
21世紀になっても、我々の暮らしの中で大活躍しています。
(それぐらい、強力なツール)

海を、埋め立てたり、放射能で汚染したりしても、
何とも思わない人たちがたくさんいます。

【生命が、海から生まれたことを、今一度、考えてみてください】

地球が青いのは、海が碧いから
海が碧いのは、空の蒼さが写り込んでいるから

PEACE








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